【現役医師連載】MEO対策とは?その具体的な方法【美容クリニックの集客シリーズその5】

みなさんこんにちは、美容クリニック医師の大石です。

前回はGoogleのリスティング広告について、ザッとですが書かせていただきました。

今回は、また少しポイントを変えて、MEO対策についてです。

MEO対策って何?

まずMEOとは、Map Engine Optimizationの略で、簡単に言えば「Googleマップで上位表示されるように頑張ろう」という事です。

もはやGoogleマップは、どこか新しいお店に行ったり、特定のエリアに限定して、店舗を探す上では必須のツールとなりました。

使った事がない、という人はいないのではないでしょうか?

最近は僕も、もっぱらGoogleマップばかりを使っています。

しかもこのGoogleマップ、単なる地図じゃないんですよね。最近は、Googleマップ上で検索するという人も増えてきています。

かくいう僕も、そのタイプです。

なぜか?それは「手っ取り早くそのエリアの店舗を知りたい」からです。

例えば、地方在住者が東京に来ていて、とりあえず昼飯は寿司が食いたくなったとしましょう。時間はそんなになく、近隣の寿司屋を探すしかありません。場所はまあ、池袋だったとします。

そうすると手段は2つです。

1.Googleで「池袋 寿司」と検索する
2.Googleマップで、池袋周辺を表示させつつ「寿司 ランチ」と検索する

の2つです。

個人的に、毎回行っているのは2番の方です。なぜならば、すぐに結果がわかるからです。

元々地方に住んでいるのであれば、正直なところ、2度と来ないかもしれません。1回行くためだけのお店を探すのに、いちいち時間をかけてGoogle検索しません。

このように、せっかちな人は、細かい吟味は置いといて、Googleマップ上で検索して、パッとみて星が多そうなところを選んで、来店するようになります。

これをうまいことハックして、効率的に対策しようというのが、MEO対策になります。

MEO対策の基本、口コミ管理

あらゆる業種でそうですが、MEO対策の基本は「口コミ管理」です。

簡単に言えば、高評価をたくさんの人につけてもらうのが、良いというわけですね。

しかしながら、あまりにもゴリ押しして「Googleで高評価してください」と言うのは、Googleも禁止していますし、オススメできません。

軽く一言言っておくくらいが、良いかもしれません。

また、中にはクレームや、低評価をつける方もいらっしゃると思います。

しかしここで、そのクレームや低評価を、放置してしまってはいけません。

かならず謝罪し、対策を施すという旨を文字にして、返信してください。

一定数、どのような良いサービスを提供していても、不満を持つ人というのは常にいます。これは全ての事柄においてそうですので、そういったクレームや低評価がついてしまうこと事態は、何ら不思議ではなく、それ自体は全く問題ではありません。

問題は、それを放置することです。

むしろそれを逆手にとって、顧客の不満をすぐに察知して改善してくれるような、素敵なクリニックである。

そう認識させる、チャンスでもあります。

また、実際にクリニックの問題点が浮き彫りになる可能性も秘めていますから、顧客からの指摘には真摯に対応するべきです。

ここが、正直なところ、お医者さんは苦手な人が多いです。

自分は一生懸命やっているのに、わかってくれない。そのような気持ちになってしまうのか、プライドが高いのか、わかりませんが…。

いずれにせよ、どれくらい一生懸命やっていようが、お客さんは少なくとも、何かに不満を感じたから、わざわざGoogleマップを開いて、低評価をつけようとしたわけです。その事実は変わりありませんし、クリニック側が一生懸命かどうかなんて、正直顧客側からすれば全く関係ありません。

クレームや低評価も、真正面から受け止める度量を身につけ、糧としていくべきでしょう。

もちろん、クレームや低評価を無理に集める必要はありません。

MEO対策、コンテンツの充実

口コミの管理と並行して、コンテンツの充実を行うのが良いです。

具体的には

・何時から何時までやっているのか
・駅からどれくらいなのか
・駐車場は何台あるのか
・予約したいけどどうやって予約できるのか
・オンライン予約、問診ができるならそのページはどこか

など、あらゆるユーザーにとって重要だと思われる情報を、網羅しておくべきです。

営業時間や立地、駐車場の有無などによって「ここいいね!」となるか「やっぱやめておこう」となるか、今のユーザーは瞬時に判断します。

そのユーザーの判断を、手助けしてあげるのは、仮に自分のクリニックに来てくれなくなったとしても、良い結果を産むでしょう。

そして、結構忘れられているのが、動画や写真の投稿です。

・実際にどんな印象なのか?見た目は?
・働いている人の接遇、態度は?
・院長先生は怖い人?優しそう?

と、クリニックの印象は働いている人に依存する部分がかなりありますから、それらを事前にユーザーに伝えてあげるのが、良いでしょう。

いかがでしたでしょうか?

SNS広告、SNSの運用方法から始まって、リスティング、MEOと、結構ザッと駆け足で網羅したつもりです。

これらをもう1度読み込んで、少しずつで良いので、クリニックの集客に役立ててみてください。

おそらく、他のクリニックの一歩先を進むことができると思います。


▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。

URL:https://bluestorage.co.jp/