【現役医師連載】Googleリスティング広告を使い倒せ【美容クリニックの集客シリーズその4】

こんにちは、美容クリニック医師の大石です。

前回はGoogleリスティング広告について、軽く触れただけでしたが、今回はこのリスティングについて、メインで話をしていきます。

リスティング広告って、何?

リスティング広告というのは、検索エンジンで検索をした際、検索結果の上位に表示する広告のことです。

今現在、ほぼ検索ユーザーはGoogle検索をしますから、リスティング広告≒Googleのリスティング広告、と考えても良いでしょう。

リスティング広告の真意

特定のワードで検索すると、「その特定のワードで検索する人の意図」がある程度推測できますよね?例えば「大宮 耳鼻科」だったら、埼玉県の大宮で耳鼻科を探している人だということは、推測できます。

もう少し難しい連想でいくと「博多 脱毛 口コミ」では、博多の脱毛クリニック、もしくは脱毛サロンの口コミを網羅的に調べて、口コミの良いところに行こうと考えている人だと推測できます。もしくは、博多で脱毛クリニックやサロンで働いている人が、自分の店舗の口コミがどうなっているか気になって調べている可能性もあります。

このように、ある程度の検索意図を逆算した上で、その検索意図にマッチした広告を出せば、見込み客に対して効率的に集客できるわけです。これがリスティング広告の真意です。

先ほどの例で言えば、大宮で耳鼻科を開業している先生が「大宮 耳鼻科」というワードでリスティングを出稿することは、非常に理にかなっていますよね。大宮で耳鼻科を探しているような人に対して、大宮で耳鼻科をやっている自分のクリニックを知ってもらえるチャンスなわけですから。

リスティング広告、出稿のルール

便利なリスティング広告ですが、全くのノールールではありません。一定のルールの範囲内で行う必要があります。

大原則として、公序良俗に反するコンテンツは禁止されています。

そして、なんでもかんでも好きなワードで出稿できるわけではありません。厳密には、ワードを指定しても

著しく出稿される回数が少なく制限される

可能性があります。

例えば「大宮 耳鼻科」という検索ワードに対して、スポンジの広告は出せません。というよりは、出すことはできるかもしれませんが、著しく出稿される回数が制限されます。

理由は単純明快、関係がないからです。

検索ユーザーはGoogleを信頼して、検索しています。心の中で「自分の検索意図を満たした結果を出してくれるはずだ」と思っているから、Googleで検索するわけです。

にもかかわらず、大宮の耳鼻科を探しているのに勝手にスポンジの広告が出てきたら、意味不明ですよね?Google検索の信頼性が損なわれ、Google検索ユーザー数が減ってしまう可能性があります。

Googleが最も恐れているのはこれで、広告でいくらお金をもらっているとはいえ、全くの無関係の広告をオッケーにしてしまうと、検索ユーザーに多大な不利益を被ることになるので、それはできないというわけですね。

検索ユーザーの検索意図を、ある程度汲んであげたコンテンツを、投稿するようにしましょう。

リスティング広告、価格の決定方法

次に、リスティング広告の価格決定方法について、理解しておきましょう。

若干小難しいですが、ものすごく重要です。

まず、原則的にはオークション方式です。

例えば「大宮 耳鼻科」というワードに対して、Aクリニック、Bクリニックが競合したとします。そうすると、お互いの合計予算の比率に応じて、掲載回数が自動で調整される形になります。

この辺りの調整方式については、詳細は明かされていませんが、簡単に言うと「AIが自動で判定するから、黙って金だけ払ってろ」と、Googleはおっしゃいます(笑)

ここで、この仕組み上、1つの真実が浮かび上がります。

はい、競合の多いワードほど、広告単価が競争で釣り上がっていきやすいのです。

例えば「大宮 耳鼻科」というワードは、大宮の耳鼻科クリニックの中では、競合中の競合、まず誰もが思い浮かぶ検索ワードだと思います。

検索回数も多いでしょうし、検索ユーザーの意図が容易に想像できるからです。

誰にでも思いつけるワードで、誰にでも思いつける顧客に対して、誰にでも思いつけるリスティング広告を出すと、出稿そのものは可能でも、広告単価がつり上がってしまう傾向にあります。

まあ、とはいえ街中の看板広告とか、効果が不明瞭な広告に広告費を投入するよりは有意義かと思われますが…。

効率的なリスティング広告の出稿方法

では、一体どのような方法で出稿するのが、安く、効率的なリスティング広告を出せるのでしょうか?

答えは簡単です。逆算すれば良いのです。

耳鼻科に行こうとしている人は、一体どのような検索ワードでGoogleを使用しますか?

もちろん「場所+診療科」というのは、あると思います。しかし他にも

彼らは、当然その症状に対してどう解決したら良いのかを検索しているわけで、耳鼻科の将来顧客であることは間違いありません。

このようにして、検索意図としてはコンテンツがマッチしている、この場の例で言えば、耳鼻科的な助けを求めている人に対して、耳鼻科というコンテンツを提供する。ここさえマッチしていれば、あとは「なかなか他が思いつかないであろう検索ワード」で攻めると、コスパが上がります。

競争が少ないため、価格が釣り上がらないからです。

Googleではエリアも指定できますから、必ずしも検索に地名が入っていなくても、特定のエリアで特定の検索ワードで検索した人に対して、リスティング広告を出稿する事ができます。

リスティング広告は、1日500円から出稿できます。まずはとりあえず、試してみるのがオススメです。


▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。

URL:https://bluestorage.co.jp/